ボンジュール、本間です。

今回は、11月5日に行ったILY.SESSION#01 Art&History 『美術史と美術にまつわるあれこれのはなし』をご紹介します。

【ILY. SESSIONとは】

「デザイン」という言葉が示す領域は拡大し続け、デザインはビジネスに不可欠なスキルとなりつつあります。

私たちILY.がデザインエージェンシーとして最も重要だと考えるのは、小手先ではなく本質的で人間中心設計によるソリューションです。それらは決して閉ざされた専門領域内で生み出されるものではなく、ありとあらゆる領域を縦横無尽に点と点を結びながら最適解を手繰るような営みです。

ILY.-SESSIONは私たちが目指す領域横断的な知識や思考により豊かなデザインを実現するための相互学習プログラムとしてテーマを大きく3分類し、社内外向けに開催します。

【ILY. SESSION Theme】

  1. DESIGN&BUSINESS
  2. ART&HISTORY
  3. SCIENCE&TECHNOLOGY

(0)今回の詳細

#01 Art&History 『美術史と美術にまつわるあれこれのはなし』

開催日時:2016年11月5日(土)13:00-16:30

内容:⑴30分で学ぶ!西洋美術史

   ⑵30分で学ぶ!戦後日本美術史

   ⑶美術とお金のはなし

   ⑷美術を学ぶはなし

芸術の秋に、美術・芸術の長~~~~~~~~い歴史を、1日で!ワークショップも交え美術をおいしくいただきましょう。ということで、ゲスト講師にアートコーディネーターの今井みはるさんをお招きしていろんな話を聞いちゃいました。

あと、ILY.特製教科書をつくりました!

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美術史にまつわる単語集と、美術史の流れが一目でわかる年表がひとつになった冊子をつくりました。ここに作家の名前や講義中に出たキーワードを書き込んでお勉強できます!

(1)30分で学ぶ!西洋美術史

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紀元前にローマで起こったローマ美術から、21世紀現在にいたるまでの約7000年の美術の歴史を30分(1分で100年!)でお勉強するコーナー。担当は辻原です。

レオナルド・ダヴィンチやゴッホ、ピカソ、芸術に革命を起こしたマルセル・デュシャン、キャンベルスープやマリリン・モンローの肖像を扱ったアンディ・ウォーホルの作品などを、その当時の社会的背景や動向を交えて紹介しました!

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(2)30分で学ぶ!戦後日本美術史

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第二次世界大戦以降、欧米の影響を受けながらも独自に発展した日本の美術について、約70年の流れをお話ししました!担当は本間です。

「芸術は爆発だ!」など数々の名言や太陽の塔でおなじみ、岡本太郎を皮切りに、具体美術協会、もの派、また国際的な評価を得た草間彌生など、特徴的なムーブメントをピックアップして紹介しました。

1990年以降はアニメやサブカルチャーに近づいた村上隆や奈良美智、さらに2000年にはいると表現の内容や手法がひとつの流れではまとめきれないほど多様になってきている様子をお話ししました。

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(3)美術とお金のはなし

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ここからはゲスト講師としてお招きしました、今井さんによるお話です。

今回はマイケル・フィンドレ『アートの価値』、小山登美夫『”お金”から見る現代アート』を参照しながら、アートの市場やコレクター、アートギャラリーについてお話しいただきました!

内容について概要をご紹介します。

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1.世界のアーティストの売り上げランキング

2.作品の価格はどうやって決まるの?

3.日本と世界のアートコレクター

の話など、美術作品とお金にまつわる話を教えていただきました!

日本で印象派が好きな人が多い理由についても、日本人がバブル期に購入した絵画で印象派芸術が多かった(とくに松方幸次郎氏が大量購入し、日本に持ち込んだそうです)からだとはじめて知ることができました。

また日本人アートコレクターの中には、

  • 株式会社スタートトゥデイ代表取締役 前澤さん
  • earthmusic&echology社長 石川さん
  • GMOインターネット社長 熊谷さん

など経営者の方が多いなか、普通のサラリーマンの方もいらっしゃるそうです。

お話を聞いていると美術作品を購入することは、高すぎるハードルではないんだ!と思えたので、ぜひ購入してみたいです。(ILY.SEISSON#?? Art&History 『お金を握りしめてアートを買いに行こう!』を企画したいと思います詳細は後日。)

 

(4)美術を学ぶはなし

このセクションでは有賀三夏『女子大生に超人気の美術の授業』(2015)を引用しつつ、引き続き今井さんにお話しいただきました。

この本で述べられている「芸術思考」という概念をとっかかりに、何人かのアーティストをご紹介いただいたあと、参加者のみなさまと本の中にあるワークショップを実践していきます。

1つめは右脳派・左脳派を診断できる簡単なテスト、

2つめはイメージでものごとを伝達するゲームです。

この2つのワークショップをやってみて、左脳派・右脳派それぞれでものごとの伝え方や記録の仕方などに大きな違いがあることがわかっておもしろかったです。

(ちなみにILY.デザイナー陣はどちらも右脳派でした。)

そして3つめのワークショップに移ります。

絵画を見て、それぞれがその絵画から受けた印象、考えたこと、思ったこと、起こった感情などを言い合いました。これは事前情報や作家のバックグラウンドなしにただ作品を見て各自が感想を持つという、とてもシンプルな鑑賞体験でした。

この体験は、美術作品に対する解釈はそれぞれで自由であってもいいし、正しい鑑賞方法なんてものは存在しないこと、また自分が心地よい距離感で作品と向き合うことができるのだと教えてくれました。参加してくださったみなさまも多様な感想を述べておられて、非常に盛り上がりました。美術作品はむずかしいという思い込みを取り払ってくれるようなワークショップでした。

 

(5)まとめ

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今回はみなさまに付箋をお渡しして、講義の最中にメモをとっていただいたのですが、とてもたくさんの、そしてそれぞれの目線での感想が飛び出してきて、それもまた美術を鑑賞する自由を感じました。この約7000年の歴史を下敷きに現在の美術があり、そしてそれらを土台にいまのデザインがあることを考えると、まだまだこれからの可能性に満ち満ちた学問だし、とてもおもしろい仕事だなあと感じました!

ご来場いただいたみなさま、誠にありがとうございます!

次回は11月23日(水)20:00から、弊社オフィスにて

ILY.SESSION#02 Business&Design『ブランディング』を開催いたします。

オフィスでのSESSION開催は(現オフィスの広さが心もとないため…)招待制にて開催させていただいてております。

ハイボール&ナッツでゆるりと勉強しましょう。開催レポートはまた後日!

今回の参考図書

マイケル・フィンドレ『アートの価値』

小山登美夫『”お金”から見る現代アート』

有賀三夏『女子大生に超人気の美術の授業』